古いモノと付き合うということ

古いモノ。
古家具、古民家、古道具、古時計、古本、古着、古布、古美術、旧車。
好きなモノです。全て古いモノがいいというわけではなく、そのモノがその場所に自然に溶け込んでいたら嬉しいという感じでしょうか。

古いモノはなぜ古いままで現在に存在するのか。所有者がずっと手にかけている、忘れ去られて朽ちていく過程で見出され蘇る。どちらも人の手がかかっています。かけ方にも色々あり結果賛否両論あるわけですがそれはさておき、手がかかります。

そして、その手をかけるということを仕事としている私です。先ほど全て古いモノがいいわけではないと申し上げた通り新しい素材を使って古いモノをより長く使って空間に生かしていただきたいわけです

前置きが長くなりましたが今回は古いモノをキレイにするお話しです。

と、ある公共の場所で使われていたソファ。ナチュラルな雰囲気の生地はすっかり汚れフレームも塗装もずいぶんと剥がれ傷が目立ちます。
決してアンティークというわけではありませんがサクラでしょうか無垢材ですし作りもしっかりしています。今回、あるイベントで使用するとのことで張り替えのご依頼をいただきました。
椅子張地は今の雰囲気に近いものを選んで新しく張り替えます。

まずは引き取りに伺い、フレームは予算の都合もあり簡易的に傷を目立たないように着色して再度、納品に伺うわけですが今回はそれは素敵な場所でした。

ここからは余談ですが古い建物でしたので視線が泳いでしまい仕事しながら時折パシャりと撮影まで。とても気持ちの良い空気感と時間を過ごしました。
何度かこの建物には一般客として入ることはあったのですが久しぶりということもあり、役得とばかり観察してしまいました笑

期間までに生まれ変わったソファも無事納め終わり担当の方々からもお喜びいただき、長く使えるよう保管方法も改善したいとのお言葉もお聞きできて嬉しい限りです。

私にとって古いモノと付き合うということは人に喜んでもらうことと自分自身楽しめるということです。ちょっと手をかけることで色んなことが見えてきます。

KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭
http://www.kyotographie.jp

KYOTO GRAPHIE 京都国際写真祭は世界で活躍する写真家の貴重な作品や秀逸な写真コレクションに、寺院や通常非公開の歴史的建造物、モダンな近現代建築という特別な空間で出会えます。
第5回目となる2017年は、数十名のアーティストが参加し16ヶ所にて展示が開催されます。

期間は本日より

2017 04 15 SAT -    05 14 SUN

まで開催中